北陸の住宅建設は今後伸びていくのか? 令和5年度住宅着工件数の動向(令和5年7月)

令和5年度の北陸三県の住宅着工件数につき、国土交通省建築統計調査報告の数値を毎月取りまとめします。7月の数字が公表されましたのでご報告します。

建築着工統計調査は、建築基準法第15条第1項の規定により届出が義務づけられている建築物を対象とする統計調査で、毎月調査結果を公表しています。調査から得られる全国の建築物の動態は、国や地方公共団体の施策の基礎資料となるばかりでなく、民間でも業界団体、金融機関、各種研究機関等で動態分析などに広く利用されています。

国土交通省 建築着工統計調査報告 時系列一覧
(【住宅】 都道府県別着工戸数 がわかりやすいです。)

目次

用語解説

持家

「建築主が自分で居住する目的で建築するもの」と定義されています。 いわゆる注文住宅のことです。

貸家

「建築主が賃貸する目的で建築するもの」と定義されています。 つまりアパート等を含めた賃貸住宅のことです。

給与(住宅)

企業が建てる社宅や、官公庁が建てる官舎などのことです。

分譲(住宅)

「建て売り又は分譲の目的で建築するもの」と定義されています。いわゆる建売住宅や分譲マンションのことです。

表の見方

  • 「戸数」は各項目の着工件数です。
  • 「対前年同月比」は各項目の前年比です(例えば〇%増又は〇%減)。
     但し、「合計」欄は前年度同月までの累計と比較した、増減戸数で表記しています。
  • 「コロナ前比較」は、平成31年度(令和元年度)同月まで累計と比較した、増減戸数で表記しています。

国土交通省が一旦統計結果を発表後に、当該統計数値を修正することがあるようです。そのため期間経過後、数値に若干の誤差が生じる場合がございますのでご了承ください。

過去の住宅着工件数の実績及び分析

これまでの分析については過去の記事をご参照ください。

参考記事:北陸の住宅建設は今後伸びていくのか?令和5年度住宅着工件数の動向(令和5年6月)
     北陸の住宅建設は今後伸びていくのか?令和5年度住宅着工件数の動向(令和5年5月)
     北陸の住宅建設は今後伸びていくのか?令和5年度住宅着工件数の動向(令和5年4月)

参考記事:令和4年度完全版!建設業必見、北陸三県の住宅着工件数集計(令和5年3月まで)

富山県の住宅着工件数

単月

単月で見ますと、昨年と比較して約8%減となりました。

昨年同月に42戸の着工があった分譲マンションが今年はなかったため、分譲住宅が約63%のマイナスとなっています。

累月

昨年累月と比較して、トータル約2%減と微減の状態です。単月では減でしたが分譲マンションは累月では約21%増となっていますし、賃貸住宅も昨年対比約8%の増となっています。しかし注文住宅が昨年対比約9%の減となっていることが響いています。

石川県の住宅着工件数

単月

昨年同月と比べ、トータル約15%減となっています

賃貸住宅が約32%減を始めとし、ほぼすべての項目で減少しています。

累月

昨年と比較し約10%減となっています。

今年度は未だ分譲マンションの着工がありません。また賃貸住宅は約8%の減となっています。

福井県の住宅着工件数

単月

昨年同月比約18%減と、先月に引き続き大きなマイナスとなっています。

昨年同月は単月で253戸と着工の多かった賃貸住宅が、マイナス32%と大きく減少しています。

累月

昨年対比約7%減と、マイナス幅が大きくなってきました。

特に賃貸住宅が昨年累月比約18%減と大きく減少しています。

全国の住宅着工件数

単月

昨年同月比約7%の減となっています。分譲住宅は引き続き減少の傾向ですし、分譲マンションは昨年に比べ2,256戸約28%も減少しています。

累月

累月比で約5%の減となっています。注文住宅が累月比で約11%減となっていますし、分譲マンションと建売住宅を合わせた分譲住宅は約9%減少しています。

まとめ

全国での分譲マンション着工数が大きく減少しました。単月の着工数が6,000戸を割ったのは、データを調べたところ平成22年7月の5,448戸以来約13年ぶりのことのようです。
北陸三県に関しては、北陸新幹線金沢~敦賀間の開業が2024年3月16日に決定しましたので、そちらに絡む着工にも期待したいところなのですが・・・。

今後も着工動向を見守っていきたいと思います。

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